忍者ブログ
ふうかとほうかの日常を、それぞれにつらつらと書いてます。
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カウンター
BlogPet
フリーエリア
プロフィール
HN:
ふうか・ほうか
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
フリーエリア
2025/03/13 (Thu)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009/01/27 (Tue)
ひのゆじ。






もとより静かな場所。まるで木々の呼吸さえも聞こえそうな。
全ての感覚を断ち切る。
いや、集中させる。
嗅覚も触角もいらない。
ただ風を読み



放つ。



ぴゅん、と耳元の風が割れる。

パンっと次いで生まれた音とともに、木に亀裂が入る。


ふぅと顔を和らげ、布で汗を拭う。そろそろ皆が起きだす時間だ。行かないと。
ごめんな、と小さく呟き木を撫でる。く、と力を入れて深々と刺さった矢を抜く。



まだ、大丈夫。戦える。


もう一度大きく息を吸い、その場をあとにした。








カサリと葉が揺れ、緑の中から赤が出てきた。

高さのある木から、まるで猫のように地面に舞い降り、譲の開けた木の穴をなぜる。

「ふぅん…」

固い木の幹。穴をあけるのは容易ではないのはわかる。



ちょっと今日は眠れないから、木の上で朝日を眺めていれば、譲がその場に来た。
声をかければいいのだろうが、あまりに真剣な顔で声をかけられないまま、譲が弓の準備をはじめてしまった。

身の丈程ある弓を構える、その顔に

思わず見惚れた。

いつも柔らかにほほえむあいつの、初めて見せた顔。真っ直ぐにこちらを見つめるその顔に。


じん、と頭が痺れる。

そのまま木に額をつける。


「ずっりぃ」


声を出しても感情の逃げ場がない。



ああ。



恋に落ちた。







------------

譲の真面目な顔が好きです。
これからあれですよね
ほほえむ譲の表情にも真面目な顔を重ねてしまうわけです。


*譲受ですが問題ありますか←
PR
この記事にコメントする
name:
title:
color:
mail:
URL:
pass:
emoji: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
comment:
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
ILLUSTRATION BY nyao nyaoチャ箱♪  
忍者ブログ [PR]