ふうかとほうかの日常を、それぞれにつらつらと書いてます。
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ひのゆじ。
もとより静かな場所。まるで木々の呼吸さえも聞こえそうな。
全ての感覚を断ち切る。
いや、集中させる。
嗅覚も触角もいらない。
ただ風を読み
放つ。
ぴゅん、と耳元の風が割れる。
パンっと次いで生まれた音とともに、木に亀裂が入る。
ふぅと顔を和らげ、布で汗を拭う。そろそろ皆が起きだす時間だ。行かないと。
ごめんな、と小さく呟き木を撫でる。く、と力を入れて深々と刺さった矢を抜く。
まだ、大丈夫。戦える。
もう一度大きく息を吸い、その場をあとにした。
カサリと葉が揺れ、緑の中から赤が出てきた。
高さのある木から、まるで猫のように地面に舞い降り、譲の開けた木の穴をなぜる。
「ふぅん…」
固い木の幹。穴をあけるのは容易ではないのはわかる。
ちょっと今日は眠れないから、木の上で朝日を眺めていれば、譲がその場に来た。
声をかければいいのだろうが、あまりに真剣な顔で声をかけられないまま、譲が弓の準備をはじめてしまった。
身の丈程ある弓を構える、その顔に
思わず見惚れた。
いつも柔らかにほほえむあいつの、初めて見せた顔。真っ直ぐにこちらを見つめるその顔に。
じん、と頭が痺れる。
そのまま木に額をつける。
「ずっりぃ」
声を出しても感情の逃げ場がない。
ああ。
恋に落ちた。
------------
譲の真面目な顔が好きです。
これからあれですよね
ほほえむ譲の表情にも真面目な顔を重ねてしまうわけです。
*譲受ですが問題ありますか←
もとより静かな場所。まるで木々の呼吸さえも聞こえそうな。
全ての感覚を断ち切る。
いや、集中させる。
嗅覚も触角もいらない。
ただ風を読み
放つ。
ぴゅん、と耳元の風が割れる。
パンっと次いで生まれた音とともに、木に亀裂が入る。
ふぅと顔を和らげ、布で汗を拭う。そろそろ皆が起きだす時間だ。行かないと。
ごめんな、と小さく呟き木を撫でる。く、と力を入れて深々と刺さった矢を抜く。
まだ、大丈夫。戦える。
もう一度大きく息を吸い、その場をあとにした。
カサリと葉が揺れ、緑の中から赤が出てきた。
高さのある木から、まるで猫のように地面に舞い降り、譲の開けた木の穴をなぜる。
「ふぅん…」
固い木の幹。穴をあけるのは容易ではないのはわかる。
ちょっと今日は眠れないから、木の上で朝日を眺めていれば、譲がその場に来た。
声をかければいいのだろうが、あまりに真剣な顔で声をかけられないまま、譲が弓の準備をはじめてしまった。
身の丈程ある弓を構える、その顔に
思わず見惚れた。
いつも柔らかにほほえむあいつの、初めて見せた顔。真っ直ぐにこちらを見つめるその顔に。
じん、と頭が痺れる。
そのまま木に額をつける。
「ずっりぃ」
声を出しても感情の逃げ場がない。
ああ。
恋に落ちた。
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譲の真面目な顔が好きです。
これからあれですよね
ほほえむ譲の表情にも真面目な顔を重ねてしまうわけです。
*譲受ですが問題ありますか←
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